ツェランとバッハマン

 去年の終わりに、コメントランでバッハマンとツェランについて質問を受けました(http://d.hatena.ne.jp/NakanishiB/29990509/1178648767#c)。私はまったく専門ではないので答えるのが大変だったのですが、そのために調べてみると最近になってずいぶんいろいろなことが明らかになっていることに気づきました。
  で、今度10月8日、Goethe-Institut 東京ドイツ文化センターで「心の時:パウル・ツェラン-インゲボルク・バッハマンの往復書簡」の朗読会を行うそうなのでお知らせしておきます(といっても連絡手段もないし遅すぎるしコメントした方は気づかないだろうけど)。日本語の翻訳があるそうなので私でも何とかなりそうですし(^_^;)。15日には大阪でもやるそうです。

http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja6506688v.htm

『心の時:パウル・ツェラン-インゲボルク・バッハマンの往復書簡』
この本の編者、バルバラ・ヴィーデマンによる解説付き
朗読会
2010年10月8日(金) 19:00-21:00
Goethe-Institut 東京ドイツ文化センター図書館
ドイツ語:日本語の翻訳が配布されます。
参加無料 − 参加希望者は、下記に申し込みをお願いします。
詳細と参加申し込み:03-3584-3201
yoshitsugu@tokyo.goethe.org

1945年以降のドイツ語圏の最も重要な二人の詩人の間の恋愛関係は、戦後のウィーンで始まった。バッハマンはウィーンで哲学を学んでいた。ツェランにとっては、ウィーン中継駅であった。1948年5月に二人は知り合った。6月末にツェランは、パリへ向かう。この別れの後の二人の文通は、それほど頻繁ではなく、ためらいがちに行われた。だがその後この文通は、常にあらたなドラマチックな局面の中で継続されていく。この局面のそれぞれが、独自の相貌を備えている。その特別な調子、テーマ、希望、動性、沈黙の独自な形---
(『心の時:パウル・ツェラン-インゲボルク・バッハマンの往復書簡』解説文より)

この催しでは、パウル・ツェラン作品と書簡の編者、バルバラ・ヴィーデマン博士が、この往復書簡を手がかりにパウル・ツェランとインゲボルク・バッハマンの人物像と作品の解説を行います。

  とりあえずこちらは私はまったく関係者ではありませんが、以前のこのブログでのやりとりを思い出したの紹介しておきます。では。