次はやっぱり「女性機械説」でしょう(22日、同日タイトルほか少し修正)

 失言として話題になっている仙谷官房長官の「自衛隊暴力装置」発言、自衛隊を「暴力装置」と呼ぶことが適切なのかのかという問題から派生して「暴力装置」という言葉の学術的な起源や用法が問題になっています。なんだかずいぶん詳しく調べたエントリーも出ました。


http://d.hatena.ne.jp/catisgood/20101121/1290326392


 ところでかつての柳沢厚労相の「産む機械」発言を持ち出して「暴力装置」発言の「適切さ」と比較する意見があります。なかには「産む機械」発言のほうは適切だという意見もあります。


http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/11/post-7cd1.html

話としては、天皇機関説や女性機械説と同じ類の、学問をしてない人は誤解するということで、たいした失言でもないようにみえる


 ほんとに「女性機械説」が「天皇機関説」と同様の学術用語なのかがまず問題ですが、言葉の起源や系譜に重要な価値を見出す方々はそれ以上を調べるに値するでしょう。「女性機械説」なる学説は本当にそんな名称があるのか、存在すればそれはどういう学説なのか、誰が唱えてどれくらい流布しているのか、女性を「産む機械」と呼ぶのはどんな分野の学術用語なのか、どこに典拠があるのか、学会や他の国ではいかに使われているか、そしてこれらの用語の語源や使用の詳しい系譜はどうなっているのか。
 単にこれらが学術用語かどうかだけでなく、id:catisgoodさんが行ってくださらなくても、このようなことに詳しい語源を遡って意味を見出す方は多そうだし、知れば勉強したと納得する方はもっと多いでしょう。誰か詳しく調べてくださいお願いしますよ(^_^;)。
 辞職に値するかはいざ知らず、これらが「天皇機関説」や「暴力装置」と違って学術用語だなんて聞いたことがないせいがありますが、私の感覚ではこの発言は「不適切」で「失礼」だとしか思えなくて調べる気力が起きないので...。