ノーベル賞(16、17日追記)


 どうもハロルド・ピンターが受賞したようです*1。というわけで2年連続で劇作家の受賞です。一週間遅れた理由ですが。こういうことが起こっていました*2。ピンターは最近はむしろ辛らつで活動的な反戦運動家としておなじみです、しかし、かつては自分の(戯曲の)原稿をベケットに見せていた(勇気あるのかそれとも…)剛の者ですからアジ文を書かせても本当に辛らつで面白い人です。去年の受賞者イェリネクは現役の劇作家・政治運動家なわけで、辞任騒動は図らずもこの賞がまだま生きていることを示したという意味でいいのではないでしょうか。しかし、日本ではイェリネクは全く上演されないわけで上演するバカがいないのかー!とはいいたいですね。と、思ったらアマゾンにピンターの邦訳の本はない(絶句)。

トーテンアウベルク―屍「かばね」かさなる緑の山野

トーテンアウベルク―屍「かばね」かさなる緑の山野

 戯曲はこれしか出ていません。

なお、ピンターのガーディアンのインタビューです*3