ジャン・ウリ院長来日

フランスからジャン・ウリ院長が来日します
―講演会・座談会へのお誘いー
フェリックス・ガタリが臨床活動を行ったことで有名なラ・ボルド精神クリニックは
ジャン・ウリによって1953年に開業して以来、精神医療の挑戦の場と
して機能し続けてきた。その「柔らかい制度をいかに構築するか」という問題意識は
精神医療のみならず、フランス現代哲学に実践性をもたらした。
今回「病院環境をめぐる思想」京都大学文部科学省費)研究班チームがウリ院長を
日本に招き、日本の精神医療の足元をみつめなおす機会を持つという趣旨
で以下のような場所で講演や議論が行われる。治療共同体運動と脱施設化運動の二つ
の軸を超えて、豊かな表現手段を病院へ導入し、細やかな配慮を行うこと
が、なぜ重病までの治療につながるのかなど、重要な問題を議論する予定である。是
非、今の日本の改革の方向性をよりよきものにするためにも議論へ参加し
ていただきたい。

哲学と精神医療のあいだで
――ラ・ボルド精神クリニック院長ジャン・ウリ氏を囲んで――
日時:8月8日(月)、13時―17時
場所:明治大学駿河台校舎研究棟(リバティタワー裏)2階第9室
参加自由、聴講料無料、通訳つき(根本美作子;明治大学、ジャック・レヴィ;明治学院大学

第一部:ラ・ボルドの制度論的実践と日本の精神医療;
ジャン・ウリ、鬼海典子(看護士、武田病院)、多賀茂京都大学)、三脇康生精神科医仁愛大学

第二部:制度論的心理療法現代思想
ジャン・ウリ宇野邦一立教大学)、合田正人明治大学)、十川幸司精神科医)、ジャック・レヴィ(明治学院大学

問い合わせ先:合田正人
mg1957@kisc.meiji.ac.jp