「culture」

 ところでごく一部で食人論争*1*2というのがおきてました。これは中国の美術家が行った胎児を食べるという「パフォーマンス」を、日本のとんまなブログが中国での「食人」の証拠写真だといって騒いだというものです(しかも過去に同じ作品で同じ様なことがあったみたい)、魯迅のファンである私としては何をいまさらな「パフォーマンス」ではありますが、少なくとも日本人の中にある種の欲望を暴きだすという政治的効果を持ったわけです(本人の意図は知らないけど)。そのようなことを「意識的」に行える余地が果たしてどれだけあるかは悲観的ですが、パフォーマンス(アート)の政治性が現実に現れる興味深い例だと思います。まあ、日本において政治性とアートはどうあるべきかのひとつのヒントではあると思います。

 こう書くとお前はこんな事態(社会の歪み)を喜ぶのかといわれるかもしれませんが、少なくとも政治的なアートにしか私は興味はなく(価値を認めず)、早、アートなどなくなって個人が好きな趣味を楽しむだけという世界が来ればいいと思っています。そこで私が何をすればいいのかは困りますが。